新規抗がん剤による臨床試験(治験)
獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)は、新規抗がん剤を用いた犬のがん治療の治験に参加しています。症例をご紹介いただける場合は、最寄りの治験実施施設(下記の施設リストを参照)へご連絡ください。
- 1.治験の目的
- 抗がん剤の効果を腫瘍別に評価し、次期臨床試験の対象腫瘍を選定する。
- 2.治験の対象となる動物
- 犬
- 3.治療の対象となる腫瘍
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①外科治療困難あるいは再発性肥満細胞腫
②低分化型リンパ腫
(2016年6月8日より治験対象となる腫瘍種を限定しました)
参加基準の詳細についてはこちら
治験の参加基準について
- ①組入れ基準
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- (1)病理組織検査にて肥満細胞腫または低分化型リンパ腫と診断され、測定可能な病変*を有する犬。
*肥満細胞腫:10mm以上(X線・エコーでは20mm以上、リンパ節病変は短径15mm以上)
低分化型リンパ腫:短径15mm以上 - (2)手術による完全切除が困難と考えられる病変を有する犬。
- (3)1カ月以上の生存が期待できる犬。
- (4)病歴及び治療履歴が明らかな犬。
- (1)病理組織検査にて肥満細胞腫または低分化型リンパ腫と診断され、測定可能な病変*を有する犬。
- ②除外基準
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- (1)組み入れ判定時の血液学的検査及び血液化学検査で以下のいずれかの基準に該当する場合。
好中球数 < 2,500/μL、PLT < 100,000/μL、T-BIL > 1.5mg/dL、ALT > 基準値上限の4倍、CRE >基準値上限の1.5倍 - (2)過去に腫瘍に対して免疫療法、性ホルモン療法を行っている犬。
- (3)放射線療法を過去に行い、その効果が持続中または不明と判定された犬。
- (4)被験薬以外の化学療法を過去に行い、その効果が持続中または不明と判定された犬。
- (5)ステロイド剤および非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の全身投与が2週間以内に行われている犬。ただし、これら薬剤を治験開始時に1カ月以上投薬していて、進行性病変を持つ犬は組み入れても良い。
- (6)妊娠中、授乳中及び妊娠の可能性のある犬、あるいは繁殖を目的とする犬。
- (7)重篤な骨髄抑制のある犬および感染症が合併している犬。
- (1)組み入れ判定時の血液学的検査及び血液化学検査で以下のいずれかの基準に該当する場合。
※治験担当者が本臨床試験に参加可能かどうかを最終的に判断いたしますので、ご了承ください。
- 4.治験のながれ
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- 5.治験薬について
- 有効成分は人体用医薬品として承認され、広く使われています。
海外では動物用として使用されている抗がん剤です。 - 6.治療費について
- 治験薬は無償で提供されますが、詳細は治験実施施設までお問い合わせください。
- 7.治験実施施設
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施設名 担当者 お問い合わせ先 北海道大学附属動物医療センター(北海道) 細谷 謙次 011-706-5239 金 尚昊 酪農学園大学附属動物病院受付(北海道) 廉澤 剛 011-386-1213 渡部 あい 玉本 隆司 日本小動物医療センター附属
日本小動物がんセンター(埼玉)小林 哲也 04-2943-8699 中野 優子 浦安中央動物病院(千葉) 藤野 泰人 047-354-0105 赤坂動物病院(東京) 石田 卓夫 03-3583-5852 今井 理衣 東京大学附属動物医療センター(東京) 大参 亜紀 03-5841-5420 東京農工大学附属
動物医療センター(東京)井手 香織 042-367-5785 打出 毅 日本獣医生命科学大学附属
動物医療センター(東京)藤田 道郎 0422-90-4000 藤原 亜紀 呰上 大吾 澤田 治美 麻布大学附属動物病院(神奈川) 伊藤 哲郎 042-769-2363 久末 正晴 日本大学附属動物病院(神奈川) 浅野 和之 0466-84-3900 日本動物高度医療センター(神奈川) 山下 傑夫 044-850-1280 ベイサイドアニマルクリニック(神奈川) 瀬戸口 明日香 045-440-0987 岐阜大学附属動物病院(岐阜) 森 崇 058-293-2962
058-293-2963村上 麻美 山陽動物医療センター(岡山) 下田 哲也 086-955-1543 四国動物医療センター(香川) 入江 充洋 087-864-4060 山口大学附属動物医療センター(山口) 水野 拓也 083-933-5894 鹿児島大学附属動物病院(鹿児島) 高橋 雅 099-285-8750 - 8.治験に関するお問い合わせ
- この治験に関するご質問につきましてはtiken@zenoaq.jpまでお問い合わせ下さい。